危険負担とは?

危険負担とは?

危険負担というのは、
建物の売買契約などの双務契約において、

 

相互の債務が履行される前に、
一方の債務が
その債務者の責めに帰することのできない事由によって、

 

履行不能となって消滅した場合に、
他方の債務が消滅するかどうかの問題のことをいいます。

具体的には?

例えば、
契約後隣家の失火の類焼などによって
建物が焼けてしまい、

 

売主の引渡義務が
履行できないようなケースがあります。

 

このようなケースで、
損害(危険)を当事者のうちの
どちらが負担するのかという問題のことをいいます。

危険負担の義務と責任

危険負担については、
次のような考え方があります。

 

■債務者主義
債務者主義というのは、建物の引渡義務を負う売主(債務者)が
代金を請求し得ないとする考え方です。

 

■債権者主義
債権者主義というのは、買主(債権者)が
代金を支払わなければならないとする考え方です。

民法上はどうなっているの?

民法では、不動産のような
特定物※に関する物権の設定や
所有権の移転をもって
双務契約の目的としている場合は、
債権者主義を採っています。

 

しかしながら、その他の場合には、
債務者主義を採っています。

 

ちなみに、
実際の不動産取引の場合には、
一般に、民法の規定とは反対に、
特約をもって債務者主義を採っています。

 

※不特定物については特定を生じた後です。

 

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